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テスト前に使っておきたい『絶対忘れない暗記術』

定期テストに、泡立てて、英単語や歴史のノートを広げて、一生懸命覚えようとしている生徒も数多くいるのではないでしょうか?それでもなかなか覚え切れれずに、テストで撃沈してしまう人もいるかもしれません。そこで、今回は、「絶対忘れない暗記術」をご紹介します。

人間は、「記憶」するようには出来ていない⁈

そもそも猿人から原人になり、現代の人間の姿になり、「言葉」を司るようになるまでには、数百万年の年月がかかっています。要するに、言葉を持っていなかった時代に比べて、言葉を持っている時代は、圧倒的に少ないということです。

それを考えると、人間は、言葉を「記憶」するようになったのも最近のことなんですね。しかも、今も昔もそうだと思いますが、人間が生活していると、「辛い」「痛い」「苦しい」という、ネガティブな感覚や感情が生じることが多々あります。(もしかすると、「嬉しい」とか「楽しい」のようなポジティブな感覚や感情よりも少ないかもしれません)そんな人間のネガティブな感覚や感情を忘れるため、むしろ人間は、「忘れる生き物」でもあるんです。

ということは、無理やり「覚える」というのは、理にかなっていないということになります。それでも、定期テストや資格試験で、覚えないといけないことが多々あります。では、どうしたら、「忘れない」でいることができるのでしょうか?

3つの「忘れない暗記術」

成績UPラボでは、3つの忘れない暗記術をご紹介します。この暗記術を、「学生向け」と「講師・先生向け」に分けて、説明して行こうと思います。

①「覚える」よりも「思い出す」を意識する

☆学生向け

単語帳を一生懸命書いたり、見ながらして覚える人も多くいると思います。ただ、それよりも、「1回目は思い出せなくてもいいから、3回目でパーフェクトを目指して思い出してみる」ことをした方が、記憶は定着します。

例えば、英単語テストの前日まで勉強していなくて、前日になって、必死こいて、覚えようとするのであれば、まず、最初は、5つ〜8つほどの英単語をさらっと見て、隠して、どんな英単語だったかを紙にかいてみましょう。1回目は、当然覚えていないと思いますので、軽い気持ちで、答えを見てしまって構いません。2回目は、なるべく、「思い出して解答しよう」としてください。それでも、30秒以上、思い出そうとしても、思い出せない場合は、答えを見てください。そして3回目は、出来るだけ、「パーフェクトを目指して、思い出」してください。

このように、「思い出す」というのは、自分が自分に出題した小テストと考えてもらって構いません。ただ、上記のやり方には、いくつか、認知心理学の研究等で、発表された学説に紐づいていたりします。そのうちの一つが、

テストをするほど記憶力が上がる
覚えたい単語の一覧を5分ほど眺めたあと、下記の3パターンのやり方で、学習し、1週間後にテストしました。

  1. もう5分かけて、再度、単語一覧を眺める
  2. 思いだせた単語を紙に書きだすという自己テストを1回行う
  3. 紙を3枚用意して、自己テストを3回行う

(引用元:DIAMOND online|https://diamond.jp/articles/-/156991

このやり方で、1週間後にテストしてみると、「⑶>⑵>⑴」の順番で、思い出せた割合が高かったというデータが出ました。要するに、自分に自分で、テストを課すということが大切ということです。

☆講師・先生向け

上記の情報を踏まえて、授業の際、生徒に覚えているかどうかの確認を行うために、口頭で問題を出題する場合は、思い出させる時間を30秒程度設けてください。また、思い出そうとしている生徒の視線が、上を向いたり、視線が変動している時は、「思い出そうとしている」ので、そのまま続けてください。しかし、下を向いたり、視線に動きがなくなった時点で、解答を発表しても構いません。

これまでの経験上、30秒程度で、「思い出そう」とする行動の限界が来て、思い出すことをやめることが多かったので、30秒としています。

おすすめのノート&アプリ

自分ができなかったものをノートに書いて、スマホの写真に撮るだけで、復習が、スマホを見るだけで出来ちゃうのはおすすめです。

②五感をフル活用

☆学生向け

五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)をフル活用するということです。実は、だいたい10歳くらいまでに勉強する内容は、自分の身近にあるものや環境を題材にしたものが多いのですが、それ以降は、自分から物理的にも心理的にも遠いものを題材とする内容を学習することが多くなります。なので、より「記憶する」ことが難しくなるんです。

そこで、5感をフル活用することはおすすめです。まあ、「声に出して読む」とか「リスニングする」などももちろん効果がありますが、もっと効果があるのが、「勝手にストーリーを造る」ことです。

「勝手にストーリーを造る」とは、学習する内容を使って、覚えやすいようにミニ物語を作ってしまうということです。例えば、「チロシン→ドーパミンなどの神経伝達物質、ノルアドレナリン、アドレナリンというホルモンの材料」を覚えたい。そしたら、僕だったら、「チロシン」って、なんか「柴犬」の名前っぽい感じがしたので、「柴犬の『チロシン』は、人を元気にさせる源」ってストーリーを作るかなと思います。こんな感じで。

僕の愛犬、柴犬「チロシン」は、僕や家族、そして人間の元気の源だ。チロシンをみると、ドーパミンがビンビンに僕の中を駆け巡るんです。ちなみに、僕もチロシンも「ノルアドレナリン」と「アドレナリン」のホルモンが大好き!

みたいな感じで、勝手にわけわからなくてもいいので、ミニストーリーを作ってみると、勝手に覚えてたりします。

☆講師・先生向け

なかなか覚えられない単語や用語は、正当に内容を説明するのではなく、その単語や用語のイメージをアウトプットさせることから始めても良いです。イメージの言語化を行うのは、かなり脳が働くので、ストーリーを語らせなくとも十分です。

③ノートは『強弱』と『意味づけされた色』で書く

☆学生向け

とは言っても、なるべくなら、家で勉強したくないですよね?だったら、学校で、完結させてしまえばいいんです。では、どうするか?それは、「板書で覚えてしまえばいい」んです。というのも、学校や集団塾の授業の板書をノートに書いている時間は、ほとんど、脳のワーキングメモリーと呼ばれる記憶したり、考えたりする場所が働いていないことがわかっているんです。要するに、この板書を書いている時間は、デッドタイム(死の時間)なのです。

そこで、おすすめが、「重要な箇所は強調する」ことと「色ペンを使う時は、どういう言葉・意味にどの色を使うのかを決める」ことです。

「重要な箇所は強調する」:「なぜ、重要なのか」も記入して強調するとより考えることになり、覚えやすくなります。

「色ペンを使う時は、どういう言葉・意味にどの色を使うのかを決める」:【社会の場合】赤→良い出来事(1603年江戸幕府)、青→悪い出来事(1945年第二次世界大戦終戦)など

☆講師・先生向け

生徒にノートを取らせる場合、「なぜ、重要なのか」を記入する欄を黒板にあえてスペースを取ることや授業の最初に、「色の定義」をさせてみるのもありかもしれません。ノートに取らせるのが難しいのであれば、口頭でも良いので、「なぜ、重要なのか」を聞くこともおすすめです。

おすすめのノート

B5サイズの大学ノートだともしかすると全然内容が入りきらないかもしれません。そこで、A4サイズのノートがおすすめです。ちなみに、方眼のノートだと、自分でルールを作らないといけなかったりするので、より頭を使わなければならないので、「A4方眼」がおすすめ!

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最後に

いかがでしたでしょうか?自分がしっくりくる「暗記術」を模索してみてください。

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