少しずつ古文の勉強を始めていこうかなと思うのであれば、まず始めるのは、「古文単語」です。そこで今回は、普段の勉強でも受験勉強でも対応出来るおすすめの古文単語をご紹介します。
古文単語の選び方
古文単語には、様々な特徴がありますが、『①必要最低限の知識で応用するコンセプト』の古文単語と『②いかに覚えやすくするかをコンセプト』にするかの2パターンに分かれます。
前者の「①必要最低限の知識で応用するコンセプト」の古文単語は、シンプルでありつつ、語源やその言葉の具体的な使い道など、その言葉の本質を理解させて、覚えてもらおうとする内容になっているので、比較的、説明がしっかりと書かれています。ただその分だけ、取り扱っている単語数は、少ない傾向(概ね300語前後)になっています。
後者の「②いかに覚えやすくするかをコンセプト」の古文単語は、イラストや語呂を用いた内容になっているものが多く、単語数も多い傾向にあります。
まず、この2つのコンセプトのどちらが自分に合っているのかを事前に考えてみてください。私は、学生の頃、理解して覚えることが一番頭を使ってる感じがしたので、①のタイプの古文単語を選びました。自分が、「とりあえず覚えられればいいからなるべく覚えやすいもの」を探しているのであれば、②のタイプの古文単語を選んでもいいかもしれません。
そこで今回は、この2つのコンセプトに合わせて、おすすめの古文単語をご紹介します!
必要最低限の知識で応用させる古文単語集
このタイプの古文単語集は、取り扱っている古文単語の数は300程度と少ないのですが、語源や使用事例などの説明書きが多いので、多義語もしっかりと記載されていることが多いです。
マドンナ古文単語 パワーアップ版
荻野文子先生著の「マドンナ古文単語 パワーアップ版」は、マドンナシリーズの古文単語。これまで多くの受験生を支えてきたマドンナシリーズですが、この古文単語の特徴を見て行きましょう。
【良い点】
- 入試出題頻出順になっているので、レベルに合わせて勉強することが出来る
- 現代語訳になる説明が詳しく書かれているので、理解しながら覚えることが出来る
- 「入試情報」などのTipsが数多くある
- 最後に記載されている「索引」では、シンプルに「古文単語・現代語訳・ページ」が書かれていて、復習におすすめ
【懸念点】
- 古文単語数が少ない
- 赤シートが付いていない
【こんな人におすすめ】
・とりあえず一から古文単語を勉強したい
・単語を暗記するのが苦手
・理解しながら単語を覚えていきたい
読んで見て覚える古文単語315
重要単語には、かなり深掘りした部分まで解説していたりするので、古文単語の基本から早慶上のレベルまで、十分対応することが出来る一冊です。
【良い点】
- 多義語もしっかりと書かれていて、例文でその使い方もわかります。
- 類義語や反意語も記載されていて、その言葉で様々な単語の予習・復習が出来る
- 古文文法の一番の難所、「敬語」がわかりやすくまとまっているので、わからなくなったら、いつでも開けば復習できる
- 古文常識もバッチリ掲載
【懸念点】
- イラストなども多くはないので、シンプルで飽きやすいかも
- 頻出順などでないため、重要度の認識が難しい
【こんな人におすすめ】
・この一冊で、受験まで頑張りたい
・理解しながら単語を覚えていきたい
覚えやすいを追求した古文単語集
イラストや語呂を使って、覚えやすいを追求した古文単語は、シンプルに、1つの意味を覚えやすくしているので、単語数は多くなっています。
古文単語ゴロゴ
語呂やおもしろイラストが入っているので、覚えやすくて、スラスラと次のページに進むことが出来るので、楽しく古文単語を覚えていきたいという人にはおすすめです!
【良い点】
- 語呂やイラストが面白いので、「楽しみながら」覚えることが出来る
- 理系の生徒も、初見でわかるくらいわかりやすい
- 最後のページに、古文単語まとまっているので、復習に最適
- 赤シートを使って、自分でテスト出来る
【懸念点】
- 言葉の本質が理解できない
- 多義語が覚えられないので、応用力がつかない
【こんな人におすすめ】
- とりあえず古文単語を始めたい
- 楽しく古文単語を覚えたい
- イラストや語呂で手っ取り早く覚えたい
最後に
世の中には、たくさんの古文単語があります。実際に、本屋さんに行って、どんな古文単語が合うのかを確かめて、購入・使用するようにしましょう!