①「そんな解答、出せるわけない」と感じた瞬間から
東大現代文の模範解答を見て、
「これは才能の世界だ」「自分には無理だ」と感じたことはありませんか。
文章は読めているつもりなのに、
なぜか解答になると一気に手が止まる。
過去問を重ねても、再現性が見えない。
――この違和感は、決してあなただけのものではありません。
この記事では、
東大現代文がなぜ“特別に見えるのか”、
そして、本当はどこで差がついているのかを、
成績UPラボの現場での実感をもとに整理します。
結論から言えば、
問題は努力量でも、読解力そのものでもありません。
②よくある誤解|「読解力が足りない」「演習量が足りない」
誤解①:もっと読解力をつければ解ける
東大現代文は、確かに高い読解力が前提です。
しかし、それはスタートラインであって、ゴールではありません。
「ちゃんと読めているのに書けない」
――この状態は、読解力不足では説明がつかないのです。
誤解②:とにかく過去問・演習量を増やす
不安になるほど、多くの人は「量」を増やします。
ですが、判断軸がないまま増やした量は、むしろ逆効果になります。
・なぜその答えになるのかが言語化できない
・正解しても、再現できる気がしない
この状態での演習は、経験が積み上がりません。
成績UPラボでは、
点数が伸びない原因は努力不足ではなく「判断軸の欠如」
だと考えています。
③ 東大現代文の正体
東大現代文は「構造×条件」の競技
東大現代文で問われているのは、
「どれだけ本文を深く読めたか」ではありません。
- 文章全体の中で
筆者の主張になりうる構造をどう捉えたか - 問題で問われている箇所(=条件)と
その構造をどう結びつけたか
この2点です。
読解は前提。
勝負は構造理解と条件処理にあります。
「本文にない言葉」を使う心理的ハードル
多くの受験生がつまずくポイントがあります。
それは、
本文に書いていない言葉を使って解答を作ることへの怖さです。
構造を理解すればするほど、
本文の表現だけでは説明しきれなくなる瞬間が来ます。
ここで、
- 「本文にないから使ってはいけないのでは」
- 「言い換えすぎるとズレそう」
という心理が働く。
しかし、東大現代文の解答は、
「自分はこの文章構造をこう理解した」
という表明です。
だからこそ、
- 本文にはないが
- 構造上、使ったほうが正確になる言葉
を、あえて選びにいく必要があります。
再現性を作る過去問の使い方
成績UPラボでは、過去問を「当てにいくもの」とは考えません。
過去問でやるべきことは、次の3点です。
- 自分の解答のどこが本質だと思ったか
- どんな解答フォーマット(構造)で書いたか
- 模範解答と比べ、
抜けた要素・ズレた判断はどこか
この検証を重ねることで、
- あっ、こう考えればよかったのか
- 次もこの型でいけそうだ
という
「イケるかも」という感覚が生まれます。
この感覚こそが、自己効力感であり、
成績が伸びる子に共通して先に育っているものです。
気づき → 類題ドリル
この往復で、判断軸が定着します。
④ 今日からできる行動|増やす前に整える
家庭でできること
解けた/解けなかったではなく
「どう考えたか」を言葉にさせる
模範解答を写す前に
自分の構造理解を一度書き切らせる
塾を見るときの視点
演習量よりも
判断軸・解答フォーマットを言語化しているか
「なぜその表現になるのか」を
構造で説明しているか
塾は魔法の場所ではありません。
設計された環境であるべきだと、成績UPラボは考えています。
あえて「やらなくていいこと」
・自己効力感が育つ前の過剰な量
・闇雲な過去問回し
・解説を読んで「わかった気」になること
⑤ まとめ|一番伝えたいこと
東大現代文が「無理」に見えるのは、
才能がないからでも、努力が足りないからでもありません。
判断軸と構造理解が、まだ設計されていないだけです。
「あっ、イケるかも」
この感覚が一度でも生まれれば、
勉強は再現性を持ちはじめます。
不安を量で埋める前に、
一度、考え方の設計を見直してみてください。
その一歩が、
現代文だけでなく、学び全体を変えていきます。
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