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家庭学習

家でできる理科実験|準備なしで親子ですぐできる小学生向け実験



更新日:2026年8月16日|執筆:吉敷(成績UPラボ代表・塾長)

先に結論

家で理科実験をするなら、最初は「10分・片づけ5分・家にあるものだけ」で十分です。親が疲れている日に、すごい実験をしようとすると続きません。大事なのは、派手な結果よりも、実験前に予想する→結果を見る→なぜそうなったかを説明することです。

この記事では、買い出しなしでできる実験を中心に紹介します。子どもが「もっと見たい」「もっと比べたい」と言い始めたら、スマホ顕微鏡や手頃な望遠鏡で観察を広げる流れにすると、自然に理科への興味が育ちます。

氷、水、紙を使った家でできる理科実験の例を示したイラスト。紙の図と文字が重ならないよう調整済み。
まずは水・氷・紙・コップなど、家にあるもので十分です。

約束したのに理科実験ができないのは、親のやる気がないからではありません

「週末に実験しようね」と子どもと約束したのに、当日になると疲れている。買い出しも面倒。床が汚れそう。説明も難しそう。そう思って後回しになる家庭は、かなり多いはずです。

でも、それは親が悪いというより、実験のハードルを高く見積もりすぎていることが原因です。理科の入口は、白衣も特別な道具もいりません。

  • 水に浮くか、沈むか
  • どちらが早く溶けるか
  • どの材料だと変化が大きいか
  • 朝と夕方で何が変わるか

このくらいで十分です。子どもにとっては、家の中で「予想と違うこと」が起きるだけで、理科のスイッチが入ります。

実験で大事なのは「予想・結果・理由」の3つです

家で実験するときは、成功させることよりも、考える順番を作ることが大切です。成績UPラボの授業でも、理科や算数が伸びる子は、答えを見た後に「なぜそうなるのか」を言葉にする練習をしています。

理科実験で大事な予想、結果、理由の3段階を示した図
正解を当てるより、予想・結果・理由を言葉にすることが大切です。

親子で使える実験メモ

順番 子どもに聞くこと 書き方の例
予想 どうなると思う? 私は、1円玉は沈むと思う。理由は金属だから。
結果 実際はどうなった? そっと置くと浮いた。洗剤を入れると沈んだ。
理由 なぜそうなったと思う? 水の表面の力が関係していると思う。
次の疑問 次は何を変える? 10円玉やアルミホイルでも試したい。

低学年なら、理由は親と一緒に言葉にして大丈夫です。高学年なら「なぜ?」を1文で書かせると、自由研究の考察にもつながります。

準備なし・家にあるものでできる理科実験7選

ここでは、なるべく買い出しがいらず、片づけも重くないものを選びました。火、刃物、熱湯、強い薬品を使う実験は避けています。小学生が行う場合も、大人が近くで見てください。

氷はどの皿で早く溶ける?

10分
片づけ:水を拭くだけ

使うもの:氷、金属の皿・陶器の皿・プラスチックの皿など

予想:金属の皿の氷が一番早く溶けると思う。理由は、冷たさや熱が伝わりやすそうだから。

  1. 同じくらいの大きさの氷を3つ用意する。
  2. 皿を変えて、同時に氷を置く。
  3. 5分後、10分後にどの氷が一番小さくなったかを見る。
  4. 写真を撮り、溶けた水の量も比べる。

なぜ? 子どもへの一言:金属のお皿は、まわりのあたたかさを氷に早く渡すので、氷が早く溶けやすくなります。

保護者向けに少し詳しく:氷は、まわりから熱を受け取ると溶けます。金属は熱を伝えやすい材料なので、手で触ると冷たく感じるだけでなく、室温の熱も氷へ移しやすくなります。陶器やプラスチックは金属ほど熱を伝えにくいため、同じ大きさの氷でも溶ける速さに差が出ます。

説明のコツ:子どもには「お皿が氷に熱を届ける速さが違う」と説明すると伝わりやすいです。

まとめ方:材料ごとに写真を並べ、『予想と同じだったか』『なぜその材料で早く溶けたか』を書く。

1円玉は水に浮く?洗剤を入れたらどうなる?

5分
片づけ:水を捨てるだけ

使うもの:コップ、水、1円玉、食器用洗剤、つまようじかスプーン

予想:1円玉は金属だから沈むと思う。でも、そっと置けば浮くかもしれない。

  1. コップに水を入れる。
  2. 1円玉を水面へそっと置く。
  3. 浮いたら、つまようじの先に洗剤を少しつけて水面に触れる。
  4. 1円玉がどう動くかを見る。

なぜ? 子どもへの一言:水の表面には、そっと物を支えるような力があります。洗剤を入れると、その力が弱くなります。

保護者向けに少し詳しく:1円玉は本来、水より重いので沈みます。ただし、そっと水面に置くと、水の表面張力が1円玉を支えることがあります。食器用洗剤は水の表面張力を弱めるため、水面が1円玉を支えきれなくなり、沈みやすくなります。

説明のコツ:ポイントは「1円玉が軽いから浮く」のではなく、「水面の力で一時的に支えられている」と伝えることです。

まとめ方:『洗剤を入れる前』『入れた後』の違いを表にし、予想と違った点を書く。

塩と砂糖はどちらが早く溶ける?

10分
片づけ:コップを洗うだけ

使うもの:透明なコップ2つ、水、塩、砂糖、スプーン

予想:砂糖の方が粒が大きいので、塩の方が早く溶けると思う。

  1. 同じ量の水を2つのコップに入れる。
  2. 同じ量の塩と砂糖をそれぞれ入れる。
  3. 同じ回数だけ混ぜる。
  4. 底に残った粒の量を比べる。

なぜ? 子どもへの一言:塩や砂糖は、水の中で小さく分かれて見えなくなります。粒の大きさや水の温度で、見えなくなる速さが変わります。

保護者向けに少し詳しく:塩や砂糖が溶けるとは、粒が水の中で細かく分かれて広がることです。粒が小さいほど水に触れる面が増え、溶けやすくなることがあります。また、水温が高いと水の動きが活発になり、砂糖などは溶ける量や速さが変わりやすくなります。

説明のコツ:自由研究にするなら、同じ量・同じ水の量・同じ混ぜる回数にそろえると、条件を比べた実験になります。

まとめ方:水の量、混ぜた回数、入れた量をそろえたことを書き、結果を写真で残す。

油と水は混ざる?洗剤を入れるとどうなる?

7分
片づけ:コップを洗うだけ

使うもの:透明なコップ、水、少量の油、食器用洗剤

予想:油は水の上に浮いて、混ざらないと思う。洗剤を入れたら少し混ざると思う。

  1. コップに水を入れ、油を少し入れる。
  2. そっと混ぜて、油がどうなるか見る。
  3. 洗剤を少し入れてもう一度混ぜる。
  4. 油の粒の大きさや広がり方を見る。

なぜ? 子どもへの一言:油と水は仲良く混ざりにくい性質があります。洗剤は、油を小さな粒に分けて、水の中に広げる手伝いをします。

保護者向けに少し詳しく:油と水は性質が違うため、そのままだと分かれてしまいます。油は水より軽いので上に浮きやすく、混ぜても時間が経つとまた分かれます。洗剤には、油になじみやすい部分と水になじみやすい部分があるため、油を細かい粒にして水の中へ散らしやすくします。

説明のコツ:食器洗いで油汚れが落ちる理由にもつながるので、生活の中の理科として説明しやすい実験です。

まとめ方:『洗剤なし』『洗剤あり』で油の見え方を比べ、洗剤の役割を自分の言葉で書く。

キッチンペーパーで水はどこまでのぼる?

10分
片づけ:紙を捨てるだけ

使うもの:キッチンペーパー、水、コップ、色水にするなら食紅か絵の具少量

予想:水は紙のすき間を通って、上へ少しずつのぼると思う。

  1. コップに水を入れる。
  2. キッチンペーパーの端だけを水につける。
  3. 1分ごとに水がどこまでのぼったか印をつける。
  4. 紙の種類を変えられるなら、ティッシュやコピー用紙でも比べる。

なぜ? 子どもへの一言:紙の中には、目に見えない細い道があります。水はその道を通って、少しずつ上に進みます。

保護者向けに少し詳しく:キッチンペーパーやティッシュには、繊維のすき間があります。水はその細いすき間に引き寄せられ、重力に逆らうように上へ進むことがあります。これを毛細管現象と呼びます。紙の種類によって繊維のすき間や水の吸いやすさが違うため、のぼる速さにも差が出ます。

説明のコツ:子どもには「紙の中の細い道を水が進む」と言うと理解しやすいです。

まとめ方:1分ごとの高さを記録し、紙の種類で違いが出るかを書く。

冷たいコップの水滴はどこから来た?

5分
片づけ:水滴を拭くだけ

使うもの:氷水を入れたコップ、乾いたタオル

予想:コップの中の水が外にしみ出ていると思う。もしかしたら空気中の水かもしれない。

  1. コップの外側をよく拭く。
  2. 氷水を入れて、数分置く。
  3. 外側に水滴がつくか見る。
  4. 中の水の色を変えた場合、外の水滴に色がつくか確認する。

なぜ? 子どもへの一言:コップの外の水滴は、中の水がしみ出たのではなく、空気の中にあった水のもとが冷やされて水になったものです。

保護者向けに少し詳しく:空気中には水蒸気が含まれています。冷たいコップの近くでは空気が冷やされ、水蒸気が小さな水滴に変わります。これを結露といいます。コップの中の水に色をつけても外側の水滴に色がつかなければ、『中からしみ出たのではない』と確かめやすくなります。

説明のコツ:窓の結露、冷たいペットボトルの水滴、冬の白い息にもつながる説明です。

まとめ方:水滴が『中から出たのか』『空気から来たのか』を、色水の結果と合わせて説明する。

影の長さは時間で変わる?

朝・昼・夕に各3分
片づけ:なし

使うもの:紙、鉛筆、同じ場所に置ける棒やペットボトル

予想:昼は影が短く、朝と夕方は長くなると思う。

  1. 同じ場所に棒かペットボトルを置く。
  2. 朝、昼、夕方に影の先を紙に記録する。
  3. 影の長さと向きを比べる。
  4. 天気が悪い日は、別の日にもう一度試す。

なぜ? 子どもへの一言:太陽が高いところにあると影は短く、低いところにあると影は長くなります。

保護者向けに少し詳しく:影は、光が物にさえぎられてできる暗い部分です。朝や夕方は太陽が低い位置に見えるため、光が横から当たり、影が長く伸びます。昼ごろは太陽が高い位置に見えるため、光が上から当たり、影は短くなります。影の向きが変わるのは、時間とともに太陽の見える方向が変わるためです。

説明のコツ:『影を見ると、太陽の位置が分かる』と伝えると、観察の意味がはっきりします。

まとめ方:時刻、影の長さ、向きを表にして、『太陽が高いと影はどうなるか』を書く。

子どもがもっと興味を持ったら、観察道具で「見える世界」を広げる

最初から道具を買う必要はありません。まずは家にあるもので実験して、子どもが「もっと大きく見たい」「月って本当にでこぼこしているの?」と言い出したら、道具を足すタイミングです。

道具は、勉強を無理にさせるためではなく、子どもの疑問をその場で深めるために使います。

スマホ顕微鏡と天体望遠鏡で観察を広げるイラスト
子どもがもっと見たいと言い出したら、観察道具で世界を広げます。

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スマホに取り付ける顕微鏡

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おすすめ:葉っぱ、紙、布、砂糖の粒など、身近なものを拡大して見たい小学生。

この道具で広げやすい実験

  • 塩と砂糖の粒を比べる
  • コピー用紙とティッシュの繊維を比べる
  • 葉の表と裏を見比べる
  • 髪の毛・布・硬貨の表面を観察する

役立つ点

  • 自由研究で写真を残しやすく、観察した証拠を作りやすいです。
  • 肉眼では同じに見えるものの違いを比べられます。
  • 高い実験キットを買わなくても、家の中の観察対象を増やせます。

注意:倍率やスマホの機種によって見え方が変わります。実使用レビューではなく、選び方の案内として紹介しています。

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小学生向けの手頃な天体望遠鏡

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おすすめ:月の形、星の明るさ、夜空の観察に興味が出てきた小学生。

この道具で広げやすい実験

  • 月の形を数日おきに記録する
  • 月の表面の明るい場所・暗い場所を比べる
  • 星の色や明るさの違いを観察する
  • 同じ時刻に月の位置が変わるかを見る

役立つ点

  • 月のクレーターなど、肉眼では見えにくい変化を観察しやすくなります。
  • 時間・方角・見え方を記録すると、理科の観察ノートになります。
  • 星座暗記ではなく、空を見て疑問を持つ入口になります。

注意:望遠鏡や双眼鏡で太陽を絶対に見ないでください。失明につながる危険があります。月や夜空の観察も、必ず大人が一緒に行ってください。

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実験を自由研究にするなら、写真と表でまとめる

実験をしたら、文章だけでまとめようとしなくて大丈夫です。むしろ、写真と表がある方が、読み手に伝わりやすくなります。

入れるもの 書く内容
目的 何を調べたいか 氷が早く溶ける皿の材料を調べる。
予想 実験前に思ったこと 金属の皿が一番早いと思う。
方法 同じ条件にしたこと 同じ大きさの氷を同時に置いた。
結果 見えた変化 10分後、金属の皿の氷が一番小さくなった。
考察 なぜそうなったか 金属は熱を伝えやすいからだと思う。

「すごい実験」よりも、条件をそろえたこと、予想と結果を比べたこと、理由を考えたことが伝わる方が、自由研究として見やすくなります。

親の声かけは、答えを教えるより質問を短くする

子どもが黙ってしまったとき、親が説明しすぎると、実験が「親の授業」になってしまいます。声かけは短くて大丈夫です。

  • 「先に予想だけ言ってみよう」
  • 「思った通り?違った?」
  • 「変わったところを1つだけ言うなら?」
  • 「次に変えるなら、水の量?材料?時間?」

反対に、「だから言ったでしょ」「それは違うよ」とすぐ直すと、子どもは予想を言いにくくなります。実験では、外れてもいい予想を出せる空気が大事です。

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理科の興味を、定期テストや受験の学習につなげたい方へ

家での実験は、理科の入口としてとても良い時間です。ただ、興味を持った後に、学校のワーク、記述問題、定期テスト対策へつなげるには、学習の順番も大切になります。

成績UPラボでは、幕張西中・習志野三中などの定期テスト対策を中心に、今のつまずきと家庭学習の進め方を確認しています。

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よくある質問

忙しくて理科実験ができない日はどうすればいいですか?

10分で終わる実験を1つだけ選び、写真1枚と予想1文だけ残せば十分です。完璧に準備するより、親子で「予想と結果」を話すことを優先してください。

低学年でも家で理科実験はできますか?

できます。低学年は、予想を言う、結果を絵や写真で残す、理由を親子で一緒に考えるだけでも学びになります。

実験が失敗したら自由研究になりませんか?

失敗しても自由研究になります。予想と違った結果を記録し、なぜ違ったのか、次に何を変えるかを書けば、考察として十分に価値があります。

スマホ顕微鏡や望遠鏡は必要ですか?

最初から必要ではありません。家にあるもので試して、子どもがもっと見たい、比べたいと言い始めたら、観察を広げる道具として検討するとよいです。

理科実験で親が一番大事にすることは何ですか?

正解を教えることより、実験前に予想し、結果を見て、なぜそうなったのかを子どもの言葉で説明させることです。

注意:この記事の実験は家庭で取り組みやすい内容を選んでいますが、子どもだけで行わせず、大人が安全を確認してください。望遠鏡・双眼鏡・カメラなどで太陽を直接見ることは絶対に避けてください。



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