更新日:2026年8月16日|執筆:吉敷(成績UPラボ代表・塾長)
先に結論
パート2では、空気・音・光・静電気・磁石のような「見えないもの」を、家の中の変化から確かめます。ポイントはパート1と同じで、予想→結果→なぜ起こったかを親子で言葉にすることです。
水や氷の実験に慣れた子は、「見えないのに、なぜ動くの?」「なぜ反対に見えるの?」という疑問を持ちやすくなります。ここまで来ると、自由研究の考察もぐっと書きやすくなります。

パート2で伸ばしたいのは「見えない原因を説明する力」です
空気、音、光、静電気、磁石の力は、子どもにとって少し分かりにくい単元です。なぜなら、原因そのものが目に見えにくいからです。
だからこそ、家庭実験では「目で見えた結果」から、「見えない原因」を考える練習にします。

- ティッシュが濡れない → 空気が場所を取っている
- 矢印が反対に見える → 光の進み方が曲がった
- 紙くずが動く → 静電気がはたらいた
- 磁石につく物とつかない物がある → 金属の種類が違う
家でできる理科実験パート2|空気・音・光で遊ぶ7選
水を使う実験は、洗面所や台所など濡れてもよい場所で行ってください。太陽を直接見る実験、火や熱湯を使う実験は入れていません。
コップを水に入れてもティッシュは濡れない?
7分片づけ:水を捨てるだけ
使うもの:透明なコップ、ティッシュ、水を入れたボウル
予想:コップを水に入れたら、ティッシュは濡れると思う。
- ティッシュを丸めて、コップの底に詰める。
- コップを逆さにして、まっすぐ水の中へ入れる。
- コップをまっすぐ引き上げ、ティッシュが濡れたか確認する。
- 斜めに入れた場合も比べる。
なぜ? 子どもへの一言:コップの中には空気が入っているので、水がすぐには入れません。
保護者向けに少し詳しく:空気は目に見えませんが、場所を取っています。コップを逆さにして水に入れると、コップの中の空気が水の侵入を防ぎます。斜めにすると空気が泡として逃げ、水が入りやすくなるため、ティッシュが濡れやすくなります。
説明のコツ:泡が出たかどうかを見せると、空気がそこにあったことを説明しやすいです。
まとめ方:まっすぐ入れたときと斜めにしたときで、泡・水の入り方・ティッシュの濡れ方を比べる。
紙を乗せたコップを逆さにすると、水はこぼれる?
5分片づけ:水を拭くだけ
使うもの:コップ、水、厚めの紙、洗面所や台所
予想:逆さにしたら水は全部こぼれると思う。
- コップに水をふち近くまで入れる。
- 紙をコップの口にぴったり当てる。
- 手で紙を押さえながら、洗面所でゆっくり逆さにする。
- 紙から手を離し、どうなるか見る。
なぜ? 子どもへの一言:外から空気が紙を押しているので、水がすぐには落ちにくくなります。
保護者向けに少し詳しく:紙の下側には空気の押す力がかかっています。コップの中に空気が少なく、紙が水でぴったりふさがれていると、外の空気の押す力が紙を支え、水が落ちにくくなります。ただし、すき間があると空気が入り、水はこぼれます。
説明のコツ:必ず洗面所や台所で行い、『紙が魔法でくっついた』ではなく『空気が押している』と伝えます。
まとめ方:成功したとき、失敗したときの違いを比べ、すき間や水の量に注目して書く。
水入りコップの後ろの矢印は反対に見える?
5分片づけ:なし
使うもの:透明なコップ、水、紙、ペン
予想:水を入れても、矢印の向きは変わらないと思う。
- 紙に大きな矢印を書く。
- 矢印の前に、空のコップを置く。
- コップに水を入れて、矢印の見え方を比べる。
- コップと紙の距離を変えてみる。
なぜ? 子どもへの一言:水入りの丸いコップが、光の進む向きを曲げるので、矢印が反対に見えることがあります。
保護者向けに少し詳しく:光は空気から水、また水から空気へ進むときに曲がります。丸いコップに水が入ると、レンズのようにはたらき、後ろの矢印から来た光の進み方が変わります。そのため、見る位置によって矢印が反対に見えることがあります。
説明のコツ:『水が絵を変えた』のではなく、『目に届く光の道が変わった』と説明すると理科らしくなります。
まとめ方:空のコップ、水入りのコップ、距離を変えたときの見え方を写真で比べる。
スプーンに映る顔はなぜ逆さまになる?
5分片づけ:なし
使うもの:金属のスプーン
予想:スプーンに映る顔は、鏡と同じように見えると思う。
- スプーンの内側に顔を映す。
- 外側にも顔を映す。
- 近づけたり遠ざけたりして、顔の向きや大きさを見る。
- 家の鏡と見え方を比べる。
なぜ? 子どもへの一言:スプーンは平らではなく曲がっているので、光の跳ね返り方が変わります。
保護者向けに少し詳しく:平らな鏡は光をそろえて反射しますが、スプーンの内側はへこんだ鏡、外側はふくらんだ鏡のようになっています。曲がった面では、反射した光が集まったり広がったりするため、顔が逆さまに見えたり小さく見えたりします。
説明のコツ:『鏡の形が変わると、見え方も変わる』という一文にすると、子どもが説明しやすくなります。
まとめ方:内側・外側・鏡の3つで、向きと大きさを表にする。
下敷きやラップで紙くずは動く?
7分片づけ:紙を捨てるだけ
使うもの:小さく切った紙、下敷き・ラップ・プラスチックの定規など、布
予想:触っていない紙は動かないと思う。
- 紙を小さく切って机に置く。
- 下敷きやラップを布でこする。
- 紙くずに近づける。
- 何回こすったときに一番よく動くか比べる。
なぜ? 子どもへの一言:こすると静電気が起き、軽い紙を引き寄せることがあります。
保護者向けに少し詳しく:物をこすり合わせると、電気のかたよりができることがあります。これが静電気です。静電気を帯びた下敷きやラップを軽い紙に近づけると、紙の中の電気のかたよりも変わり、引き寄せられるように動くことがあります。
説明のコツ:髪の毛が下敷きにくっつく経験とつなげると、生活の中の理科として理解しやすいです。
まとめ方:こする回数、素材、紙の大きさを変え、動きやすさを比べる。
紙コップで声は大きく聞こえる?
5分片づけ:なし
使うもの:紙コップ、または空のコップ
予想:コップを使っても、声の大きさは変わらないと思う。
- 何も使わずに小さな声を出す。
- 紙コップの底を口の近くに当てて声を出す。
- 耳に当てて周りの音が聞こえ方が変わるか試す。
- コップの大きさを変えられるなら比べる。
なぜ? 子どもへの一言:声は空気のふるえです。コップの形で、音の進み方や集まり方が変わります。
保護者向けに少し詳しく:音は空気の振動として伝わります。紙コップを使うと、声の振動がコップの中で反射し、前に進みやすくなったり、耳に音を集めやすくなったりします。楽器の胴やメガホンも、音を響かせたり届けたりするために形を利用しています。
説明のコツ:『音は見えないけれど、空気がふるえて伝わる』と説明すると、音の単元につながります。
まとめ方:コップあり・なしで聞こえ方を家族に比べてもらい、結果を言葉で残す。
冷蔵庫の磁石は、どの金属にもつく?
10分片づけ:なし
使うもの:冷蔵庫の磁石、家にあるスプーン・アルミホイル・硬貨・クリップなど
予想:金属なら全部磁石につくと思う。
- 磁石をいろいろな物に近づける。
- ついた物・つかなかった物を分ける。
- 金属に見える物でも違いがあるか見る。
- 強くつく・弱くつくも比べる。
なぜ? 子どもへの一言:磁石につく金属と、つきにくい金属があります。金属なら全部つくわけではありません。
保護者向けに少し詳しく:磁石は、鉄など一部の金属を引き寄せます。一方、アルミや銅などは、身近な磁石にはほとんどつきません。見た目が金属でも材料が違うため、結果が変わります。硬貨も種類によって材料が違うので、つくかどうかを比べると面白くなります。
説明のコツ:『金属=全部つく』という予想が外れやすいので、考察を書きやすい実験です。
まとめ方:物の名前、見た目、磁石についたか、予想と違ったかを表にする。
もっと比べたい子には、プリズムや磁石セットで広げる
ここまでの実験で「光って曲がるの?」「磁石につく物をもっと調べたい」となったら、道具を少し足すと自由研究にしやすくなります。

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光の実験用プリズム
おすすめ:光の色、虹、反射や屈折に興味が出てきた小学生。
この道具でできること
- 白い光がいろいろな色に分かれる様子を見る
- 懐中電灯や日光の入り方を変えて色の出方を比べる
- CDや水入りコップの実験とつなげて考える
役立つ点
- 光の実験を写真に残しやすいです。
- 自由研究で『角度を変える』比較がしやすくなります。
- 火を使わずに光の性質へ広げやすいです。
注意:太陽光を使う場合も、太陽を直接見ないでください。小さな部品は低学年のきょうだいが口に入れないよう注意してください。
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小学生向け磁石セット
おすすめ:磁石につく物・つかない物、見えない力を比べたい小学生。
この道具でできること
- 家の中の物を磁石につく・つかないで分類する
- 磁石の強さや距離で引き寄せ方が変わるか見る
- 砂鉄やクリップを使って磁力線のような形を観察する
役立つ点
- 『見えない力』を目で確認しやすくなります。
- 低学年でも予想と結果を比べやすいです。
- 自由研究の表や分類にしやすいです。
注意:強い磁石は電子機器、磁気カード、時計などに近づけないでください。小さな磁石は誤飲防止のため必ず大人が管理してください。
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自由研究にするなら「条件を1つだけ変える」
パート2の実験は、条件を変えると研究らしくなります。たくさん変えると分からなくなるので、変える条件は1つだけにします。
- コップの角度だけを変える
- 紙の大きさだけを変える
- 水の量だけを変える
- 磁石との距離だけを変える
まとめには、「予想」「結果」「なぜそうなったか」「次に変えるなら」を入れると、考察まで自然につながります。
次に読む記事は3つに絞ります
幕張本郷・幕張西周辺の方へ
理科の興味を、学校ワークや記述問題につなげたい方へ
家庭実験で興味が出たら、次は学校の単元やテスト勉強にどうつなげるかが大切です。成績UPラボでは、今の学び方と家庭学習の進め方を確認できます。
よくある質問
パート1とパート2はどちらから始めればいいですか?
低学年や準備を減らしたい家庭はパート1から、空気・音・光など見えない力を考えたい家庭はパート2から始めると進めやすいです。
空気や光の実験は自由研究になりますか?
予想、結果、なぜそうなったか、条件を変えた比較を入れれば自由研究になります。写真と表を残すとまとめやすくなります。
危ない実験はありますか?
水を逆さにする実験は必ず洗面所や台所で行ってください。太陽を直接見る実験、火や熱湯を使う実験はこの記事では扱っていません。
注意:小学生が実験する場合は、必ず大人が近くで見てください。磁石は誤飲や電子機器への影響に注意してください。太陽を直接見る行為は避けてください。
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