公開日:2026年8月21日|執筆:吉敷(成績UPラボ代表・塾長)

併願校は「すべり止めだからどこでもよい」ではなく、公立高校に合格しなかった場合に進学する学校として決めます。難易度だけでなく、通学、校風、コース、学費、入学後の学びを比べることが大切です。
地域によって併願制度や出願条件は違うため、候補を2〜3校に絞ったら、中学校と高校の公式情報で条件を確認します。
高校受験の併願校とは?
併願校は、第一志望校とは別に受験する学校です。公立高校を第一志望にする家庭では、私立高校を併願校にすることがありますが、私立の入試制度は都道府県・学校・コースによって異なります。
「併願優遇」「推薦」「一般」などの名称も、地域によって扱いが違います。ネットの一般論だけで出願できると判断せず、志望する高校の募集要項と中学校の進路指導を確認してください。
併願校を決める7つの基準
| 基準 | 見るポイント | 家庭での問い |
|---|---|---|
| 学力 | コース別の目安、入試科目、過去問の形式 | 今の学力でどの課題を優先する? |
| 通学 | 自宅からの時間、乗換、朝の混雑 | 3年間、無理なく通える? |
| 校風 | 生徒の様子、先生との距離、規則 | 本人が落ち着いて過ごせそう? |
| コース | 授業進度、選択科目、進路指導 | 入学後にやりたい学びがある? |
| 費用 | 授業料、施設費、制服、教材、通学費 | 支援後の実負担を見積もった? |
| 部活動・生活 | 活動日、帰宅時間、兼部の可否 | 勉強との両立ができそう? |
| 進路 | 大学・専門学校・就職などの進路支援 | 本人の希望と方向が合う? |
併願校の比較チェック表
候補校を比べるときは、○・△・要確認の3段階で書くと、保護者の印象だけで決まりにくくなります。
| 項目 | 候補A | 候補B | 候補C |
|---|---|---|---|
| 本人が行きたいと思える | ○・△・要確認 | ○・△・要確認 | ○・△・要確認 |
| 通学時間・交通費 | 記入 | 記入 | 記入 |
| コース・授業内容 | 記入 | 記入 | 記入 |
| 3年間の費用 | 公式資料で確認 | 公式資料で確認 | 公式資料で確認 |
| 出願条件・日程 | 中学校と確認 | 中学校と確認 | 中学校と確認 |
| 合格後に進学しても納得できる | ○・△・要確認 | ○・△・要確認 | ○・△・要確認 |
費用については授業料だけで比較しないことがポイントです。私立高校の授業料支援と実際の費用を見ながら、制服・教材・施設費・交通費などを別に書き出します。
併願の出願条件・制度を確認する
- 1
学校名だけでなくコースを特定:同じ学校でもコースごとに条件・試験科目・学費が違う場合があります。
- 2
内申・評定の条件を確認:対象学年、教科、加点、欠席などの条件を中学校へ確認します。
- 3
相談・出願・入学手続きの期限を確認:期限や延納の扱いは、口頭だけでなく資料に残します。
- 4
不明点は高校へ確認:学校説明会や入試相談で、最新年度の扱いを質問します。
中学校の先生が「この制度なら大丈夫」と話していても、最終的な条件は高校の募集要項で確認します。制度は地域・年度で変わるためです。
親子で意見が違うときの整理方法
保護者は通学・費用・進路を心配し、本人は友人関係・部活動・学校の雰囲気を大事にすることがあります。どちらかを否定せず、条件を「譲れない」「できれば」「調べてから」に分けます。
| 本人の希望 | 保護者の心配 | 次にすること |
|---|---|---|
| 部活動を続けたい | 帰宅が遅くなりそう | 活動日・最終下校時刻を確認 |
| 進学実績が気になる | 費用が不安 | コース別の費用と進路資料を確認 |
| 校風が好き | 学力差が心配 | 入試科目と今後の学習計画を整理 |
「合格したら行く学校」として話すと、併願校を軽く扱わず、本人も選択に参加しやすくなります。
併願校を決めるために今日からできること
- 1
候補校を3校まで書き、公式サイト・募集要項・説明会で得た情報を分けて記録する。
- 2
比較表の「要確認」を3つだけ選び、次の学校説明会や三者面談で質問する。
- 3
本人が進学してもよいと思える条件を一文にする。
- 4
候補校の入試形式を確認し、必要なら過去問の使い方を参考に学習計画へ反映する。
決める情報が多くて家庭だけでは整理しにくい場合は、成績・内申・学習時間を一枚にまとめて、学校や塾へ相談するのも方法です。
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よくある質問
- 併願校は何校受けるものですか?
- 地域・家庭の方針・入試日程によって異なります。数だけで決めず、合格した場合に進学してもよい学校か、出願条件を満たすかを確認します。
- 併願校は偏差値だけで選べばよいですか?
- 偏差値は一つの目安です。通学、校風、コース、費用、進路、入試制度も比較します。
- 併願優遇は全国共通ですか?
- 全国共通の制度ではありません。地域・学校・コースで扱いが異なるため、中学校と高校の公式情報を確認してください。
- 公立高校が第一志望でも私立の学校説明会へ行くべきですか?
- 進学する可能性のある学校なら、本人が通うイメージを持つためにも、説明会や公開情報で確認しておくと安心です。
出典
進研ゼミ高校入試情報サイト|納得のいく私立併願校の決め方、進研ゼミ|併願校を含めた志望校の決め方を2026年8月21日に確認。制度・費用・日程は志望校の公式資料を優先してください。
まとめ
併願校は、合格可能性だけでなく「合格したら通う学校」として比較します。候補を2〜3校に絞り、学力・通学・校風・コース・費用・出願条件・進路を表にして、本人と保護者の納得をそろえましょう。
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