高校受験模試の判定の見方|A・B・C判定と偏差値をどう考える?

公開日:2026年8月21日|執筆:吉敷(成績UPラボ代表・塾長)
模試のA・B・C判定は、合否を決める通知ではなく、その時点のデータから見た志望校との距離です。判定の文字だけで喜んだり落ち込んだりせず、志望校との差、科目別の失点、前回からの変化を見ます。
特に9月・10月は、判定よりも「あと何点を、どの教科で、いつまでに取るか」を決めることが大切です。
模試の判定は何を表す?
模試の合格判定は、模試会社が持つ過去の受験者データや志望校情報などをもとに、現時点での合格可能性を段階や数値で示したものです。判定の記号やパーセンテージの基準は会社ごとに違います。
どの模試を選ぶかによって、同じ点数でも判定の出方が変わることがあります。
A・B・C判定の受け止め方
| 判定 | 読み方 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| A | 現時点のデータでは合格圏に近い可能性がある | 油断せず、得点源の維持と内申・本番形式を確認 |
| B | 合格圏に近いが、条件や得点の変動を確認したい | 合格ラインとの差、苦手教科、前回比を見る |
| C | 努力や受験時期によって変化する位置 | 目標点を分解し、取りやすい失点から直す |
| D・E等 | 現時点では距離があることを示す | 未習範囲、基礎の穴、志望校の組み合わせを相談 |
同じA判定でも、合格可能性の上端に近いのか、下端に近いのかで意味は違います。文字だけでなく、成績表の得点分布や志望校との差を見てください。
偏差値と合格判定の見方
- まず受験者数を見る:受験者層が違う模試の偏差値は、そのまま横比較しません。
- 次に志望校の目安との差を見る:合格判定の基準点、合格可能性の目安、本人の得点を確認します。
- 教科別に差を見る:5教科合計だけでなく、英数の積み上げ単元や理社の知識問題など、伸ばし方の違う失点を分けます。
- 前回と比較する:偏差値が下がっても、受験者層や出題範囲が違う場合があります。得点と答案も一緒に見ます。
模試会社によって判定の表示方法は異なるため、例えばA判定を何%とみなすかを別会社の基準から移してはいけません。公式の成績表の説明を優先します。
判定が悪かったときの確認表
| 答案で見つかったこと | 考えられる原因 | 今週の対応 |
|---|---|---|
| 空欄が多い | 知識不足、時間配分、問題選択 | 時間を使う問題と後回しにする問題を決める |
| 途中式・根拠がない | 記述手順が曖昧 | 解答の要素を一文ずつ書く練習をする |
| 見たことがある問題を落とす | 解説を読んだだけで再現できていない | 翌日、白紙からもう一度解く |
| 特定単元だけ失点 | 基礎の穴が残っている | 教科書・学校ワークの基本問題へ戻る |
| 全体に時間が足りない | 本番形式の練習不足 | 大問ごとの目安時間を決めて再演習する |
保護者が最初に言う言葉は、「判定が悪い」より「答案のどの部分が一番もったいなかった?」の方が、次の行動につながりやすいでしょう。
9月・秋・冬で見方は変わる
9月:夏までの既習範囲の穴を探します。未習範囲と既習範囲を分け、判定を固定的に受け止めません。
10月〜11月:志望校の出題形式と内申を合わせて、目標点を具体化します。学校説明会や進路面談の情報も加えます。
12月以降:受験校の組み合わせ、過去問、時間配分を重視します。判定だけでなく、当日点と内申の見込みを確認します。
判定を次の7日間に変える
返却当日:点数ではなく、答案の空欄・ミス・時間不足に印をつける。
2日目:失点を「知識」「解法」「読み違い」「計算」「時間」に分類する。
3〜5日目:最も取り戻しやすい単元を一つ選び、教科書や学校ワークの基本問題を解く。
6〜7日目:間違えた問題を白紙から解き直し、次の模試で確認する問題を3問だけ残す。
模試の復習手順を先に決めておくと、結果を見て動けなくなる時間を短くできます。
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よくある質問
- C判定はどのくらい悪い判定ですか?
- C判定の意味や数値基準は模試会社によって異なります。判定だけでなく、志望校との差、科目別の失点、受験時期を確認してください。
- A判定なら勉強を減らしてもよいですか?
- 得点源を維持しながら、内申、苦手分野、本番形式を整えます。判定が高くても、学習を止める判断にはしません。
- 模試ごとに判定が違うのはなぜですか?
- 受験者層、出題範囲、判定基準、志望校データが異なるためです。同じ会社の模試で推移を見ると変化を捉えやすくなります。
- 判定が下がったら志望校を変えるべきですか?
- 1回の結果だけで決めず、学校の進路情報、内申、答案、今後の学習時間を合わせて、本人・保護者・学校や塾で相談します。
出典
河合塾 Kei-Net 合格可能性評価、Vもしの判定説明、模試成績表の見方に関する資料を2026年8月21日に確認。
まとめ
模試の判定は、今の合否を決める数字ではなく、志望校までの距離と次の学習を考える材料です。判定、偏差値、答案、前回比を一緒に見て、まず7日間で直すことを一つ決めましょう。
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