中3の模試は9月から何を受ける?高校受験模試の選び方

公開日:2026年8月21日|執筆:吉敷(成績UPラボ代表・塾長)
9月からの模試は、知名度だけで選ぶのではなく、志望校の地域に合った判定データが出るか、受験後に復習する時間を確保できるかで決めます。
中3は毎月受け続ける必要があるとは限りません。9月は現在地の確認、秋以降は志望校との差と弱点の確認というように、受験する目的を一回ごとに決めると結果を活用しやすくなります。
高校受験模試は何のために受ける?
高校受験模試は、学校の定期テストとは目的が違います。定期テストは学校の学習内容の定着、模試は入試に近い形式の中で、現在の学力と志望校までの距離を確認する機会です。
| 模試で分かること | 結果を見た後にすること |
|---|---|
| 同じ地域の受験生の中での位置 | 偏差値だけでなく、受験者層と母集団を確認する |
| 志望校との距離 | 合格判定を結論にせず、あと何点をどの教科で取るかに直す |
| 入試形式への慣れ | 時間配分、問題の順番、記述の書き方を振り返る |
| 未習・苦手単元 | 次の7日間に復習する単元を一つか二つに絞る |
学校の実力テストとは受験する集団や出題範囲が異なるため、両方を同じものとして扱わないことが大切です。
地域別の代表的な模試会社
高校入試は都道府県ごとに出題形式、内申の扱い、合格判定の材料が違います。全国模試の順位だけで志望校を決めず、まずは受験する地域の公立入試に合わせた模試を探します。以下は代表例です。開催回・対象・会場は年度ごとに変わるため、申込前に公式ページを確認してください。
| 地域 | 代表的な模試・会社 | 選ぶときの確認点 |
|---|---|---|
| 北海道 | 北海道学力コンクール(道コン) | 道内の志望校判定、会場受験・自宅受験、出題範囲 |
| 東北 | 新みやぎ模試、宮城ぜんけん模試 | 宮城県の入試形式、調査書点との関係、志望校判定 |
| 関東・甲信越 | Vもぎ、総進Sもぎ、県別統一模試 | 都県別の入試形式、都立・県立・私立のどこに対応するか |
| 中部 | 愛知全県模試、岐阜新聞・中学3年模試 | 公立入試の形式、内申と当日点の見方、地域の受験者層 |
| 近畿 | 五ツ木模試、進研Vもし・府県別Vもし | 府県別の判定、私立併願、会場や自宅での受験可否 |
| 中国 | 広島県内全県模試、県模試・岡山Vもし | 県立入試の出題傾向、塾内・会場・自宅受験の違い |
| 四国 | 香川県統一模擬試験(かとうもし)、愛媛県内の県模試 | 通知票評価点との組み合わせ、県立入試への準拠度 |
| 九州・沖縄 | フクト公開実力テスト会(福岡)、熊本県模試、鹿児島県統一模試 | 県立入試への準拠度、会場の範囲、県外からの自宅受験可否 |
模試名は各主催者の公式ページを2026年8月21日に確認した代表例です。すべての地域・会社を網羅する一覧ではありません。
9月以降の受験時期と目的
9月:現在地を確認する
夏休みの学習がどこまで定着したかを見ます。判定より、既習範囲の失点と時間不足を分けます。
10月:志望校との差を具体化する
学校説明会や進路面談で得た情報と模試結果を照らし、目標点と優先教科を整理します。
11月〜12月:受験校の組み合わせを検討する
公立・私立、挑戦校・実力相応校・安全校を、内申や最新の募集要項と合わせて考えます。
冬以降:本番形式と時間配分を確認する
新しい模試を増やすより、答案の解き直しと過去問で本番の動きを整えることを優先します。
模試を選ぶ5つの基準
- 志望校の都道府県に対応しているか:公立入試の形式や内申の考え方が地域に合うか確認します。
- 判定の母集団が合っているか:難関私立向けと公立標準向けでは、同じ偏差値でも意味が変わります。
- 成績表が次の勉強につながるか:教科別、単元別、時間配分、答案分析があると復習しやすくなります。
- 受験後の時間を確保できるか:受ける回数を増やしすぎると、復習が追いつかないことがあります。
- 本人の負担が大きすぎないか:遠い会場、長い移動、連続受験が負担なら自宅受験や塾受験も候補にします。
申込前に確認すること
- 対象学年、科目数、出題範囲
- 会場、受付時間、試験時間、持ち物
- 成績表の返却日と返却方法
- 志望校を何校まで登録できるか
- キャンセル、欠席、自宅受験への変更条件
- 受験料と、答案・成績表の送料
会場受験と自宅受験の違い
| 受験方法 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 会場受験 | 本番に近い緊張感、移動、時間割を経験したい | 会場までの時間、持ち物、昼食、体調管理が必要 |
| 塾での受験 | 受験後すぐに質問・解説を受けたい | 塾ごとに実施回や対象模試が違う |
| 自宅受験 | 遠方、体調、日程の都合で会場へ行きにくい | 本番の緊張感や厳密な時間管理は自分で作る |
どの方法でも、受験後に答案を見直す時間まで予定に入れて初めて模試が役立ちます。
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よくある質問
- 9月から毎月模試を受けた方がよいですか?
- 回数に正解はありません。受験後の復習時間を確保でき、目的が毎回違う場合に受けます。受けること自体が目的にならないようにしましょう。
- 全国模試と県別模試はどちらを受けるべきですか?
- 地域の公立高校を志望するなら、まず県別模試を優先します。難関私立や県外受験では、志望校に対応する全国・学校別模試を追加で検討します。
- 模試の判定だけで志望校を変えてもよいですか?
- 1回の判定だけで決めません。模試の母集団、内申、学校の進路情報、本人の学習状況を合わせて学校や塾に相談します。
- 模試で未習範囲が出たらどうしますか?
- 未習範囲として印をつけ、既習範囲の失点と分けて見ます。未習だからといって、すぐに志望校を下げる必要はありません。
出典
進学研究会 Vもぎ、総進図書 Sもぎ、北海道学力コンクール、Vもし、愛知全県模試、フクトなどを2026年8月21日に確認。
まとめ
中3の9月以降の模試は、地域の入試に合った判定が出るか、受験後に復習できるかで選びます。9月は現在地、秋は志望校との差、冬は受験校の組み合わせと本番形式というように、目的を変えて活用しましょう。
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