同じ家で、同じように育てているのに、きょうだいで性格がまったく違う。上の子には「がんばれ!」が効いたのに、下の子に言うと黙り込んでしまう。保護者の方から、本当によく聞くお悩みです。
実は私自身も、妹とは正反対の子どもでした。この記事では、私のきょうだいの話と、塾で姉妹の指導を変えた例を交えながら、きょうだいそれぞれに合う接し方を考えます。
「生まれ順」だけでは説明しきれない違い
きょうだいの性格の違いは、よく「生まれ順」で説明されます。初めての子育てで親が緊張しやすい第1子はしっかり者に、余裕が出てくる第2子以降はのびのびと育ちやすい、という見方です。親の接し方が変わるのは確かで、これも理由のひとつです。
ただ、塾で子どもたちを見ていると、それだけでは説明しきれない違いがあります。新しいことにすぐ飛び込むか、まず様子を見るか。人と一緒だと力が出るか、ひとりで集中したいか。こうした生まれ持った気質の違いも、とても大きいのです。
私と妹の話:叱られる回数が、失敗との付き合い方を変えた
私には妹がいます。子どもの頃の私は落ち着きがなく、じっとしていられない子どもでした。毎日のように叱られていましたが、一つひとつはそれほど強い叱られ方ではありませんでした。ある意味、毎日が「軽い失敗」の連続だったのです。
一方、妹はそんな私を見て育ったので、聞き分けの良い子でした。叱られたくないという気持ちもあり、失敗を恐れるようになりました。
その後、私はあるきっかけで勉強ができるようになりました。振り返ると、それは失敗を恐れない習慣が身についていたからだと思います。同じ家で育っても、気質と、そこから生まれる経験の違いで、失敗との付き合い方はこんなに変わるのだと、今は感じています。
塾での実例:姉妹で入り口を変えた
成績UPラボに、2人姉妹が通ってくれていました。
- お姉さん:真面目で、言われたことをコツコツ続けられるタイプ。やるべきことを示すと、そのまま成果につながりやすい。
- 妹さん:気分の波があり、取りかかりが遅く、エンジンがかかるまでに時間がかかるタイプ。ただ、面白いことや楽しいことが大好き。
同じやり方では、妹さんはなかなか動き出せません。そこで妹さんには、勉強の入り口をゲームのような形にしました。たとえば英単語を、ゲーム形式で覚えるところから始めるのです。楽しい入り口を用意して、取りかかりのハードルを下げたのです。
大切なのは、同じ目標でも、そこへの入り口はきょうだいで違っていいということです。
子どもを見る3つの軸
私たちは、家や教室での行動を、次の3つの軸で見ています。どちらが良い・悪いではなく、その子の力が出やすい条件の違いです。
- 動き出し:すぐ動く ↔ まず様子を見る
- 伸びる場:人と一緒 ↔ ひとりで
- 続け方:深める ↔ 広げる
たとえば、上の子が「すぐ動く・人と一緒・深める」なら、目標を一緒に決めて任せると力が出ます。下の子が「まず様子を見る・ひとりで・深める」なら、考える時間を保証し、人前で急かさないことが大切です。
きょうだいで避けたい関わり方
- 比べる:「お姉ちゃんはできたのに」は、言われた子に「自分は認められていない」という気持ちを残します。比べるなら、少し前のその子自身と。
- 立場で役割を決める:「お兄ちゃんなんだから」「下の子なんだから」は、その子らしさではなく、立場で振る舞いを求める言葉になります。
- 同じやり方を押し付ける:上の子でうまくいった方法が、下の子にも合うとは限りません。
ときどき、一人ずつと向き合う時間を作るのもおすすめです。短い時間でも、その子だけを見てもらえる時間は、きょうだいの中で「自分らしさ」を出す支えになります。
8つの光のキャラクター
3つの軸の組み合わせで、子どもの姿を8つの「光のキャラクター」で表しています。気になるタイプから読んでみてください。
家族で見え方が違うのも、大切なヒント
同じ子でも、お母さんから見た姿とお父さんから見た姿が違うことがあります。それは、子どもが相手や場面によって見せる面を切り替えているということ。違いが出たところに、接し方のヒントがいちばん詰まっています。
光のキャラクター診断では、ご家族にも答えてもらうと、2人の見え方を並べて比べられます。
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この記事を書いた人:成績UPラボ 塾長。教育業界20年。一人ひとりの気質に合わせて、学習の入り口や声かけを変えています。
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